簿記を学ぼうと思ったのは、2年前の職場での出来事がきっかけだった。
仕事の話の延長でお金の話題になり、経理担当の方から収入や所得について尋ねられた。けれど私はうまく答えられず、胸の奥に小さな悔しさが残った。「せめて基礎くらいは身につけたい」。そんな思いが静かに芽生えた瞬間だった。
ちょうどその頃、YouTubeでも簿記を勧める動画をよく見かけていた。「今なら踏み出せるかもしれない」。その予感に背中を押され、簿記の勉強を始めることにした。学び方を探しているうちに、評判の良かった通信講座・クレアールに出会った。
数字は得意ではない。だからこそ、独学よりもわかりやすい教材に頼りたかった。受講生の声を読みながら、「私にもできるかもしれない」とそっと希望が灯る。どうせ挑戦するなら、きちんと向き合いたい。そう思い、クレアールの教材で学ぶことを決めた。
試験に向けて電卓も新調した。
簿記用として紹介されていた Casio JS-20WKA-PK。
道具をそろえ、「3級合格を目指そう」と気持ちを整えた。
けれど、現実は思うようには進まなかった。
私は「理解してから次へ進みたい」タイプだ。
貸方、借方、決算、仕訳……。
ひとつひとつの意味を確かめようとするうちに、ページはなかなか進まない。気づけばテキストは30ページほどで止まり、仕事と家事に追われる日々の中で、簿記は少しずつ私の手から離れていった。
クレアールの講座を始めたのは2年前。
そして昨年の6月、動画の視聴期限は静かに切れた。
結局、ほとんど活用できないまま終わってしまった。
それでも、お金の知識を身につけたいという思いだけは、ずっと心の中に残っていた。
最近、やさしい入門書を1冊読み終えた。完全に理解できたわけではない。
それでも、以前より簿記への苦手意識が少し薄れた気がした。手元にはまだ教材が残っている。今度は「完璧に理解しよう」と力を入れすぎず、少しずつ進めてみようと思う。
一度挫折した私だけれど、もう一度挑戦してみる。
簿記は思っていたより難しく、途中で立ち止まってしまった。
それでも、お金の知識を身につけたいという願いは変わらない。
このブログでも、これから少しずつ勉強の記録を綴っていけたらと思う。
夫を社長にすると決めた日から 
